目を刺し 体さえ浮かす
猛吹雪の山稜でも
耐えて待てば 必ず
定められたように
凪の瞬間(とき)がくる
その時が目を凝らすとき
進む道をさがすときだ
小さなテラスで
湯を汲み
茶を点てる
さあ 次の突風を客にして
熱いうちに相伴しよう
友よ
来た道と 行く道を
33年の月日を
語ろうではないか